箱根駅伝小話

昔は、伴走車と呼ばれるジープが各校一台選手をサポートするために走っていました。そこから監督が選手に「イチ、二、イチ、二」とリズムを刻んだり、「ガンバレ!」とかメガホンで声をかけます。それが人間くさくて泥臭くて。調べると伴走車は65回大会(1989年)から廃止されました。毎年、伴走車、復活してほしいなと思っていましたが、80回大会(2004年)から、各校に一台の運営管理車として、復活していたようです。今年は、中継のマイクもその声を拾っていました。山梨学院の山登り5区で、監督が選手に「落ち着け!上りはもう少しだ。山をイメージしろ!」みたいなことを言っているのを聞きました。なんだか、本来の箱根駅伝ぽくって、楽しかったです。(笑)


あと、箱根駅伝のことをネットで調べていたら、2チャンで「箱根駅伝を廃止すべき!」というのがあり、少し気になりました。事実、日本人がオリンピックの中長距離で活躍できないのは、箱根駅伝があるからだというのは、しばしば言われることです。優秀なランナーが首都圏の大学に集まり、20kmを想定して、練習するため、スピード強化のトレーニングができないからとも。

ただ、単なる学生の競技会ではなくて、正月の風物詩となってしまった箱根駅伝を廃止にはできないでしょう。そんな中で、早稲田の竹澤、東海大の佐藤、中央大の上野とか5000、10000mでオリンピックに出場できる力を持つ選手がいるのは、まだ救いで、希望も持てます。

小話のつもりがこんな長くなってしまいました。ホントに好きな大会ですが、問題点も見えたりして、複雑な気分。